【開催報告】マインドフルネスが育むレジリエンスの力― Linda Lehrhaupt博士(Institute for Mindfulness-Based Approaches創始者)

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2025年9月、International Mindfulness Center JAPAN(IMCJ)は、Institute for Mindfulness-Based Approaches(IMA)の創始者であるLinda Lehrhaupt博士を講師に迎え、特別ウェビナー「マインドフルネスが育むレジリエンスの力」を開催いたしました。博士の長年の知見と実践を直接伺うことができる、極めて貴重な機会となりました。

当日は日本国内のみならずアジア各国からも参加者が集い、オンラインながら温かな学びの場が形成されました。通訳の支援もあり、言語や文化の違いを越えて安心して参加できる環境が整えられました。

講師紹介:Linda Lehrhaupt博士

Lehrhaupt博士は、ヨーロッパにおけるマインドフルネス普及の第一人者です。1979年に瞑想を始め、禅の実践を重ねる中でMBSR(Mindfulness-Based Stress Reduction)と出会い、その普及を生涯の使命とされました。1993年よりドイツでMBSRを指導し、2002年にはMBSR講師養成を開始。学校・病院・企業など幅広い分野へと普及を進め、現在もIMAを通じて国際的な教育と実践を展開されています。

マインドフルネスの実践と瞑想体験

ウェビナー冒頭では、博士の導きによる瞑想実践が行われました。参加者は身体と呼吸に意識を向け、「川の流れ」という比喩を通じて、自らの人生を柔軟に受け止める感覚に触れました。短い時間ながらも、参加者に深い安心感とレジリエンスの芽生えをもたらす体験となりました。

レジリエンスとマインドフルネス

続く講義では、レジリエンスは特別な資質ではなく誰もが育むことのできる力であると博士は強調されました。MBSR実践の効果として、

  • ストレス反応の調整
  • 認知の柔軟性の向上
  • セルフコンパッションの涵養

が挙げられ、ジョン・カバットジン博士の言葉「波を止めることはできないが、サーフィンを学ぶことはできる」が引用されました。困難そのものを消すのではなく、適切に応じる力を育むことこそがマインドフルネスの本質であると語られました。

質疑応答からの学び

質疑応答では、企業への導入方法や「非努力(non-striving)」の理解、禅の実践とMBSRの関係性など、参加者の多様な問いに博士が丁寧に答えられました。誠実かつユーモアを交えた応答は、参加者にとって実践を継続するための大きな示唆となりました。

まとめ

今回のウェビナーを通じて、マインドフルネスがいかにレジリエンスを育み、日常生活における支えとなるかを改めて確認することができました。困難や逆境は避けられないものですが、呼吸に立ち返り、今この瞬間に在ることを実践することが、しなやかに生きる力へとつながります。

IMCJでは、今後も継続的にマインドフルネスの学びと実践の機会を提供してまいります。今後のプログラムに関心をお持ちの方は、ぜひ当センターの公式ウェブサイトをご覧ください。

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