International Mindfulness Center JAPANでは、2025年4月から半年間、マインドフルネス理論講座を開催してきました。
これは一方的に知識を受け取るだけでなく、それぞれの参加者の方が自らのプロジェクトを設定し、アウトプットを前提として理論を学び、調べ、アウトプットに向けて活動をしてきたものです。今回、マインドフルネスに関心をお持ちの皆様をお招きして、その最終的なアウトプットを共有ていただく場を設けることとなりました。
この場が、マインドフルネスの多用な可能性に触れる機会になることを願っています。
関心のある皆さまに、ご参加いただけることをお待ちしています。
イベント概要
- 開催日:2025年11月20日(木)、11月21日(金)
- 時間:各日20:00-21:30(日本時間)
- 形式:オンライン(Zoom)
- 対象:マインドフルネス実践者、教育・医療・企業関係者、心理・福祉・研究分野の方、一般参加歓迎
- 参加費:無料(要申込)
開催の目的
- 参加者それぞれの探究・実践のアウトプットを共有し、相互に学び合うこと
- マインドフルネスの応用可能性を社会的文脈で再発見・再構築すること
- マインドフルネス実践者同士の意見交換やネットワーク形成を促すこと
「マインドフルネス理論講座」とは
IMCJ(International Mindfulness Center JAPAN)が主催する本講座は、
マインドフルネスを理論と実践の両側面から深く探求する学びのプログラムとして、実施されてきました。
マインドフルネスとはそもそも何か、ということから始まり、瞑想について、MBSRやMBCTといったエビデンスに基づくマインドフルネスで行われていること、仏教思想など、多角的な視点から、実践に活かすことを主眼にマインドフルネスを学んで来ました。
そこでは、知識を吸収するだけではなく、参加者の皆さんが、それぞれお持ちの課題意識をベースに、それに対するアウトプットを生み出していくことを柱に行ってきました。
今回の1期からは、学校関係(一斉授業になじまない子供向け、大学でのマインドフルネス、小中学校への導入、女子校向け)の他、リワーク施設向け、キリスト教や仏教の文脈で考えたもの、助産師向けのマインドフルネスセッションなど、さまざまなアウトプットが生まれてきました。
発表会の見どころ
- 教育・医療・宗教などの分野での応用事例
- 理論と実践を往復しながら、自らの問題意識が様々な形に
ここでしか聞けない一次情報と、現場から生まれた新しいアイデアに出会える場です。
それぞれの方が取り組んでいるプロジェクトは、進行中のものばかりです。そのプロセスの途上にある活動の模様をお話しいただきます。
参加者のプロジェクト紹介
両日とも、終了時間が若干伸びる可能性があります。
また、以下の内容、タイトル等は今後、詳細が決まり次第お知らせいたします。
1日目:11月20日(木)20:00-21:30
【発表順不同】
①一斉授業になじまない子どもたちを支援するマインドフルネス(可知三枝子)

可知三枝子
大学では経済学を学び、損害保険会社に就職。その後、精神保険福祉士、社会福祉士の資格を取得し、社会福祉協議会に転職。主に心身の障がいや低所得でお困りの方、またサポートする立場の方の支援に従事していました。退職後これまでに成年後見センターの支援員、重度心身障害者施設やアルコール依存症クリニックでの研修、アダルトチルドレン、ADHDやASDを抱えるお子さんたち、学校を長期欠席中のお子さんたち、そのご家族との関わりなどを通して、様々な人生に出会いました。出会ったお一人お一人から「なぜ生きるのか」「どう生きるのか」といった問いかけを日々いろいろな形でもらい、私自身も考える機会をいただいてきたことが今も学びと実践を継続する原動力となっています。
②経営者層を対象としたMBSR普及戦略:日本仏教から導く「自力」「他力」の再定義を基盤に(沼田 榮昭)

沼田 榮昭
宝瑞院 副住職
(茨城県神栖市 浄土宗系単立寺院)
中華人民共和国 主治中医師、RYT200認定ヨガインストラクター。
楽天・サイバーエージェントなど数々の上場を支援し、 「伝説の株式公開請負人」(日経新聞より)と称される。サイバーエージェント社外役員を21年間(2000〜2021)務める。
復旦大学(中国・上海)日本研究センター 客員研究員
マインドフルネスの普及が日本で停滞する原因を、海外発モデルでは捉えきれない「日本固有の課題」を踏まえて、さらには「令和」という時代性への考察を加えて、仮説レベルでの深掘りを試みます。
本プレゼンでは、その解決の鍵を、日本仏教の独自の概念である「自力(≒Doing Mode)」と「他力(≒Being Mode)」の概念に求め、マインドフルネスを、ガラパゴス化している日本の大乗仏教の概念から再定義します。
そしてマインドフルネスを、成果(≒Doing Mode)志向の強い経営者層へ確実に届けるための具体的な集客・マーケティング戦略を仮説として提示します。マインドフルネスの専門的知見を踏まえながらも、日本社会に根差す特有の普及戦略とその可能性を、皆様と深く考察する契機となれば幸いです。
③【仮題】キリスト教の文脈から眺めたマインドフルネス(石田雅嗣)

石田雅嗣
1966年愛知県生まれ。1989年3月横浜国立大学経営学部卒業。名古屋市役所財政局勤務を経て、2011年3月聖公会神学院修了。2014年3月聖公会神学院において神学修士号取得。2022年3月上智大学大学院実践宗教学研究科において文学修士号取得。2011年4月から新生病院チャプレン。2013年6月日本聖公会中部教区司祭按手。新生礼拝堂牧師。2015年4月から松本聖十字教会牧師。2016年4月から聖十字幼稚園園長。2019年4月から立教学院チャプレン。日本基督教学会及び日本スピリチュアルケア学会、日本マインドフルネス学会所属。
取得資格:臨床スピリチュアルケア師、臨床宗教師、保育士、幼稚園教諭一種免許
育児や介護についてのスピリチュアルケア・マインドフルネスと祈り(黙想)との関係に関心があり勉強しています。また、zoomによるギリシア語で聖書を読む会を開催しています。
2日目:11月21日(金)20:00
【発表順不同】
①学校教育に貢献するマインドフルネス(がっこうヨガの活動報告と短大・大学の授業実践)(太田千瑞)

太田千瑞
所属:武蔵丘短期大学専任講師・東京成徳大学非常勤講師・私立高校スクールカウンセラー
資格:臨床心理士・公認心理師・臨床発達心理士・E-RYT500®︎ YACEP(ヨガ資格)一般社団法人がっこうヨガ推進委員会代表理事として、小中高、特別支援学級・学校において、特別授業及び教員・保護者向け研修・講演を行なっている。
短大・大学の授業としての「マインドフルネス」の可能性、小学生でも楽しめるマインドフルネスの紹介、中高生の支援としての「マインドフルネス」、アイデンティティの揺らぎの支えとなる「マインドフルネス」といった観点で実践の報告と、実際の児童生徒、学生の声を紹介する。
–>②【仮題】日本でMBSR/MBCTを提供するということ(奥茂 敬恭)

奥茂 敬恭
米国ヨガアライアンスRYT200
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
身体障害者福祉法 第15条 指定医
スポーツ医学検定1級
整形外科医として診療に携わる中で、身体の痛みと心の状態の間にある深い関係性を知り、心身相関や心身一如の精神に関心を抱く。
身体のケアを目的に始めたハタヨガによって心身ともに浄化されていくことを体感し、「心身の機能を最適化するためのヨガの実践」をテーマに据えて、医学的な視点からヨガの学びを続けている。
③瞑想実践の観点からのMBSRとサティパタナの比較(宮本)
ご参加方法
- 下記フォームよりお申し込みください。
- どなたでもご参加いただけます(マインドフルネスが初めての方も大歓迎です)。