ー仏教に学ぶ、心の科学ー
Series 1:四念処に学ぶ、マインドフルネスの原点
マインドフルネスの源流とされる仏教のフレームワークを学び、自らの現代的な実践やティーチングに深く統合するためのプログラム。確かな理論と体験を重ね合わせる実践的トレーニングです。
マインドフルネスを理解する視点から、仏教心理学を紐解いていく
現代におけるマインドフルネスは、ストレス軽減法(MBSR)や認知療法(MBCT)として広く認知され、日常のウェルビーイングに多大な貢献を果たしてきました。しかし、その根底にある「心の探求の地図(仏教心理学)」を理解することが、瞑想の実践やアウェアネスの質の深まりを助けてくれるでしょう。
現代的なマインドフルネスの源流とも呼べるものの一つに、初期仏教の経典に語られる「四念処(サティパッターナ)」があります。この四念処を体験的に読み解き、実践することで、現代に生きる私たちのマインドフルネスという営みを見直していくことを目指しています。
本コースの特徴
COURSE FEATURES
本コースの特徴
現代的マインドフルネスの視点
純粋な仏教学のみの視点ではなく、現代に生きる私たちのマインドフルネスの実践やティーチングとの関連を保ちながら源流を眺めていきます。MBSR/MBCT講師であり、かつ、タイの伝統的テーラワーダを学問的・実践的に学ぶ講師により実施されます。
体系的・発展的な構成
四念処(Series 1)の後は、さらにアビダルマ(Series 2)、洞察の智慧(Series 3)の全3コース(各10回・計30回)と準備されており、発展的に学びたい方のご要望に答えられる構成になっています。一方、一コースのみでも独立したコースとしてご受講いただけます。
実践と内省による自己検証
単なる座学の理論学習ではなく、毎セッションにおける「瞑想実践」と、参加者相互の「対話・内省」を通して、仏教心理学が指し示す心の法則を自分の心身を用いてダイレクトに実証・検証していくアプローチをとります。
本コースでは、現代の文脈でマインドフルネスの実践(瞑想・臨床など)を行っている方が、自らの体験や気づきと深く結びつけて仏教心理学を学び、それを日常のセルフケア、クライアントへのサポート、あるいは瞑想指導(ティーチング)の現場に具体的に活かすことを目指した、体験的・実践的なプログラムとして実施いたします。仏教学の学術的な学びを希望される方は別のコースをお勧めいたします。
全3シリーズ・仏教心理学体系プログラム
PROGRAM SERIES
全3シリーズ・仏教心理学体系プログラム
四念処に学ぶ、マインドフルネスの原点
ー身体・感受・心・経験を見つめる実践ー
マインドフルネス瞑想の最も根本的な基盤である「四つの気づきの領域(身・受・心・法)」を体験的に学習。2026年8月19日〜2027年1月27日まで、事前に定められた水曜夜に開講されます。
アビダルマに学ぶ、心のしくみ
ー五蘊・心所・縁起から見つめる経験の成り立ちー
仏教の心理分析モデルである「アビダルマ」をベースに、「心」とそれを構成する「心所」の働きを精密に理解します。自己感覚の成り立ちを心理的に解体し、心の質を見分けます。
洞察の智慧を日常にひらく
ー無常・苦・無我とヴィパッサナーの理解ー
ヴィパッサナー瞑想の段階的なプロセスを辿りながら、執着を手放し、日常生活における真の自由を問い直します。観察から洞察へ。「私」が作られるプロセスを見つめ直します。
「四念処に学ぶ、マインドフルネスの原点」詳細カリキュラム
毎回の構成イメージ
- 瞑想実践 (約45分)
テーマに即した瞑想の実践とガイド - 講義・対話 (約90分)
各回のテーマについての解説と、グループでの対話、ワーク - 現代的探求 (約45分)
現代的な文脈のマインドフルネスの実践やティーチングへとの関連・統合の模索
※進行により変更があります。
※随時休憩が入ります
各回日程・テーマ
各回19:30-22:30
第1回 | 2026年8月19日(水)マインドフルネスの源流としての四念処›
現代マインドフルネスとテーラワーダ仏教のつながり。サティとは何か。
現代マインドフルネスの根底に流れるテーラワーダ仏教の教理、その中核である「サティ(sati・気づき)」の本来の定義と目的について学び、マインドフルネスの「源流」へと立ち戻る第一歩を踏み出します。
第2回 | 2026年9月2日(水)苦しみを理解する道としてのマインドフルネス›
四聖諦を、日常のストレス・不安・反応パターンから理解する。
仏教の骨格である「四聖諦」を現代的なフレームワークで眺めていきます。日常の中で自動的に生じるストレスや不安、それに対する自分自身の不健全な「反応パターン」を観照し、心の苦しみから自由になるプロセスを習得します。
第3回 | 2026年9月16日(水)八正道:実践の全体地図とサティパタナの全体像›
気づきだけでなく、見方・意図・言葉・行為・暮らし方まで含む「八正道」と、「Satipaṭṭhāna(四念処)」の全体像。
心を育む生活のベースとなる「八正道」の実践的アプローチに加え、本コースの根幹となるSatipaṭṭhāna(四念処:身・受・心・法)の全体像と、サティ(気づき)の確立がいかにして体系づけられているのか、その壮大な地図を俯瞰します。
第4回 | 2026年9月30日(水)身念処①:身体に帰る›
呼吸、姿勢、動作、身体感覚。身体を「私の身体」ではなく、経験として観る。
四念処の第一歩である「身念処」。呼吸や姿勢、動作に意識を戻し、「私という固定的概念」としての身体から、絶え間なく移り変わる「生きた経験プロセスの身体」へと気づきを深めていきます。
第5回 | 2026年10月14日(水)身念処②:身体と日常生活›
歩く、食べる、動く、働く。日常動作の中のマインドフルネス。
瞑想用クッションの上を飛び出し、日常のあらゆる動作(歩行、食事、仕事、家事など)にサティをもたらす方法を学びます。一挙手一投足に目覚めていることの豊かさと、その実践アプローチを深めます。
第6回 | 2026年11月4日(水)受念処:快・不快・中立を観る›
体験に伴い瞬時に現れるフィーリングを観察の対象にする。渇愛・回避・無関心とのつながり。
「受念処」では、あらゆる感覚刺激が最初にもたらす「快・不快・中立」という微細なフィルター(受)を捉えます。この受が、怒り(回避)や執着(渇愛)へ増幅する手前で気づき、心の反応の連鎖を断つ力を養います。
第7回 | 2026年11月25日(水)心念処:心の状態を知る›
怒り、不安、落ち着き、散漫、集中。「私は怒っている」から「怒りがある」へ。
心の状態そのものを非ジャッジで観察する「心念処」。感情や思考に埋没して「私が怒っている」と同化する状態から、客観的に「怒りという心の状態が生起している」と脱フュージョンする技術を徹底します。
第8回 | 2026年12月16日(水)法念処①:五蓋を観る›
欲、怒り、眠気、そわそわ、疑い。瞑想と日常を妨げる心のパターン。
心の自由な動きを妨げる5つの障害「五蓋(ごがい)」について深く探求します。瞑想や日常の臨床・対話の中でこれらの障害が生起した際、ジャッジすることなく見極め、静かにほどいていく方法を学びます。
第9回 | 2027年1月6日(水)法念処②:七覚支・四聖諦への入口›
気づきがどのように智慧へ育つのか。バランス、探究、喜び、静けさ、集中、捨。
気づき(サティ)が単なる観察に留まらず、明晰な洞察(智慧)へと成熟するために必要な7つの資質「七覚支(しちかくし)」について学びます。心を健やかに育み、平穏(捨・ウペッカー)に導く実践を行います。
第10回 | 2027年1月27日(水)四念処と現代的なマインドフルネスの交差点›
MBSR/MBCTとのつながり。日常生活、人間関係、ケアの現場への応用。
最終回はSeries 1全体の統合です。伝統の四念処が、現代のMBSR/MBCTなどのプログラムにおいてどのように息づいているのか、その関係性を見ていきます。自身の実践やティーチングへの統合手法を確立します。
実施概要
本講座はオンライン(Zoom)を利用した連続講義・実践形式です。隔週水曜日の19:30〜22:30(3時間)に行われます。すべてのセッションは録画され、講座期間中、アーカイブにて何度でも復習のために見返すことが可能です。
- 完全オンライン開催 (Zoom)
- アーカイブ(録画)視聴対応
- 少人数ダイアローグ・対話時間有
受講費
198,000円 (税込)
修了証
ご希望により発行致します
講師プロフィール:宮本 賢也 / Kenya Miyamoto

International Mindfulness Center JAPAN 副代表
現代のマインドフルネス・プログラムの臨床的背景を熟知すると共に、その教理的源流である伝統的なテーラワーダ仏教心理学体系を深く探求し、実践を重ねる。
タイ国立Mahachulalongkornrajavidyalaya大学 仏教学修士課程に在学し、Phra Ajahn Hansa Dhammahaso氏、Frits Koster氏らのもとで学ぶ。
MBSR, MBCT, MBCL, breathworks Teacher、MBSR講師養成トレーナー