― 修了生が語る、1年半の実践の軌跡と、これからのマインドフルネス ―
2024年11月に開講したMBSR講師養成講座・第5期が、先日無事に修了を迎えました。
MBSR(マインドフルネス・ストレス低減法)を「学ぶ」ところから、自らの実践を深め、やがて「伝える」立場へ。受講生の皆さんはこの1年半、8週間プログラムの体験学習や指導実習、そして日々の地道な練習を積み重ねながら、それぞれのマインドフルネスと向き合ってこられました。
この度、その歩みを一度立ち止まって振り返り、これからの展望を語っていただく場として、修了報告会を開催いたします。教科書やカリキュラムには載っていない、一人ひとりの生の声に触れられる時間です。これからMBSRを学びたい方、講師養成に関心をお持ちの方、そして自身の実践を見つめ直したい方にとって、多くのヒントが得られる時間になることを願っています。
日時:2026年7月26日(日)20:00–22:00
会場:オンライン(Zoom)※お申し込み後、自動返信にてご案内いたします
登壇者:MBSR講師養成講座 第5期 修了生の皆さま
進行:IMCJ 井上清子・宮本賢也
参加費:無料
お話しいただく内容
- MBSRとの出会いと、これまでの実践 ― どのようにマインドフルネスに出会い、暮らしや仕事の中で実践を続けてきたのか。
- 講師養成に踏み出した理由と、そこで得た体験 ― なぜ「伝える側」を志したのか。1年半のトレーニングで何を体験したのか。
- これから描く、マインドフルネスの展開 ― 医療・教育・企業・地域・子育て…それぞれのフィールドで、これからどんなふうにマインドフルネスを届けていきたいか。
こんな方におすすめです
- MBSRや講師養成講座に興味があり、実際の受講生の体験を聞いてみたい方
- マインドフルネスを仕事や活動に活かしていきたいと考えている方
- 自身の実践を、あらためて見つめ直すきっかけがほしい方
- MBSR講師としての初心に立ち返りたい方
修了生一人ひとりの体験が、皆さまがマインドフルネスを実践していくサポートになってくれることと思います。
今回ご登壇いただく方々(5期の皆様)
登壇順(予定)

森田 秀人
マインドフルネス・プログラム修了(MBSR/MBCT-D/MBCT-L/MBCL/DM)、講師養成講座修了(MBSR/MBCT)。精神保健福祉士。元ITコンサルタント。現在は、一人ひとりの気づきを丁寧に育む場としてForest of Awarenessを運営しています。【Instagram @forest.of.awareness】
これまでエンジニアやコンサルタントとして20年以上、IT戦略からシステム導入に伴う組織・業務変革まで多様なプロジェクトに携わってきました。周囲の相談に応じながらマネジメントをしていく中で、自身のストレスには気づかず「自分はストレスに強い」とずっと思い込んでいました。しかし、いつの間にか不眠や感情のコントロールの難しさが続くようになり、後にそれがストレスによるものだと気づいたことがメンタルヘルスを見つめ直す転機となりました。
心身ともに疲弊していた時期にマインドフルネスと出会い、実践を重ねる中で「自分自身に気づくこと」がセルフケアにつながっていくという体験が積み重なり、同じように困難を抱えているかもしれない方々とこの実践を分かち合いたいという思いから、講師養成講座での学びを歩んできました。当日は、この出会いからトレーニングの道のりについてお話しします。

斎藤展昌
学校を卒業後の約30年間は精密工作機械などのサプライチェーン開拓、国内外工場の生産プロセス立ち上げなど、生産技術部門マネジメントに主に従事をしてきました。しかし、ある日突然、過去に行った手術の合併症として難治性神経障害性疼痛を発症した事をきっかけに、最終的には今までのキャリア形成や老後人生のプランなどが全て吹き飛び、ただ静かに療養を続けるしかない日々となりました。しかし、自身の居場所を作るために始めたボランティア活動に活かすために始めた、通信制大学による心理学の学びの中でマインドフルネスと出会い、MBSRを体験する機会を得たことが、私の環境と人生観を大きく一変させました。24時間終わることのない、強い痛みによる不安やストレスを抱える私にとって、MBSRの意図して組み込まれたプラクティスやエクササイズ、そして完全に構造化たプログラムの体験は、変わっていく自分…をその途中からでさえ強く体感できるものでした。現在は、脊髄刺激療法という特殊な医学的治療の情報共有や相互の支え合いに加えて、マインドフルネスの紹介を行う「イタミモトモニ」。そしてマインドフルネスを事業化し、マインドフルネスの心理的対処法としての側面について、コミュニティなどを通じて広げていく事で、真の意味での社会復帰とイタミモトモニのエンジンとしていく「for:est」のダブルブランドで活動をしております。
自身の疼痛症状の改善に取り組めながら、その時々をマインドフルな態度で接する姿をお伝えする事で、マインドフルネスが選択肢の一つとなり得ると、様々な理由でなかなか届きづらい方々へ知っていただき、困難から立ち上がるきっかけとなってほしいと願い活動を続けています。

沼田功
宝瑞院 副住職
(茨城県神栖市 浄土宗系単立寺院)
中華人民共和国 主治中医師、RYT200認定ヨガインストラクター。
楽天・サイバーエージェントなど数々の上場を支援し、 「伝説の株式公開請負人」(日経新聞より)と称される。サイバーエージェント社外役員を21年間(2000〜2021)務める。
復旦大学(中国・上海)日本研究センター 客員研究員
真言密教の伝統に立つ副住職が、MBSR講師養成コースを修了して辿り着いた一つの問い——「MBSRを生きるとは、どういうことか」。
一見「幼稚」に映ったマインドフルネスのワークが、実は深秘へと直接誘う手法かもしれない。伝統仏教とMBSRは、同じ場所に別の方角から近づいている——。その気づきから、葬儀や観光のためではなく、生きている人の苦しみに寄り添う仏教としての再生の可能性を語ります。

奥茂敬恭
整形外科医・漢方医・大学教員。2020年より瞑想とヨーガを実践し、2022年に全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター資格(RYT200)を取得。2023年にMBSR(講師:井上清子)を受講し、現在はIMCJ/IMAのMBSR講師養成講座で学ぶ。現在はMBSR Teacher in Training として活動準備中。科学的根拠と日本の文化・制度に即した応用を探究している。
医療の現場で、MBSRはどこまで届くのか——。2回目となるMBSR提供の経験を踏まえ、マインドフルネスを医療的に届ける方法の可能性と、現状での限界を率直に見つめます。さらに11月からは、医学生向けのセルフケア&レジリエンス演習でマインドフルネスを取り入れた内容づくりにも着手。これからの医療者教育の中で、マインドフルネスがどんな役割を果たしうるのか——臨床と教育の両面から、その手応えと課題をお話しします。

鹿内佳奈
大学で心理学を学び、アロマ関係や金融機関での勤務を経て、精神科病院、メンタルクリニック、公立中学校、婚活アドバイザーなど対人援助の現場で経験を重ねてきました。
多くの方と関わる中で、「まず自分自身を整えること」の大切さを実感し、マインドフルネスを学び、日々実践を続けています。
私にとってマインドフルネスは、人生をより豊かにしてくれる心強い味方です。これから先もずっとマインドフルネスと共にありたいと思っています。
現在はメンタルクリニックにて、マインドフルネス講座やマインドフルネス・コンパッションヨガの場を行っています。