【終了】医療におけるマインドフルネスとコンパッション活用(3月25日)(Erik van den Brink)

オランダの精神科医であり、心理療法家で、外来のメンタルヘルスケアで30年以上の経験をもつマインドフルネスのトレーナーであるErik van den Brink氏に、マインドフルネスとコンパッションの医療現場における活用について、そして氏がFrits Koster氏と開発したMBCL(Midnfulness-Based Compassionate Liviginマインドフルネスに基づくコンパッションのトレーニング)について、科学的知見を交えてお話しいただきます。マインドフルネスとコンパッションの関係は、コンパションは私達にどのように働くのか。

今回の講座の内容

マインドフルネスは、今ここで起きていることをそのままに気づく力であり、そこでは感じたことを評価したり、分析したりする必要はありません。マインドフルネスは、体験しているその時に気づくことです。この10年ほど、マインドフルネスのトレーニングはヘルスケアにおいてよく知られるようになり、慢性的な痛み、ストレス、うつや疲労などへの対処に効果があるとされてきました。よく理解した上でマインドフルネスのちからを養うことは、自らをマネジメントしたり心の自由を得ることのとても良い方法になります。
「コンパッション」は自分や他人の痛み、苦しみに対して敏感になること(sensitivity)であり、その痛みを和らげたり予防したりしようとする強い気持ち(commitment)です。これには共感、勇気、知恵が必要となります。マインドフルネスと同じように、これは普遍的な人間の能力でありながら多くの理由で十分には育てられていないものですが、また、トレーニングによって養うことのできるものでもあります。

慢性的な痛みや再発する精神的、身体的な健康上の問題を抱える多くの人は、低い自己肯定感、恥、自己批判などに苦しんでいます。コンパッションのトレーニングは、自らの内なる批判者よりも、支援者を育て、自分や他人とについて、暖かさ、安心感、受容、理解、つながりをより感じられるようにします。また、対人支援職の皆さんは、過度な共感により引き起こされる苦痛や疲労に悩まされ、バーンアウトの危険を抱えているかもしれません。セルフコンパッションの実践が、自分自身の心のバランスを取り戻し、上手でコンパッションに基づいたセルフケアを行うことの助けになるでしょう。

Frits KosterとErik van den Brinkは通常のマインドフルネスプログラム(MBSR、MBCT、Breathworksやそれと同等のものを)を終えた人で、練習を一人で継続していくのが難しい、または、自分自身に過度に厳しい、といった人々に向けた継続プログラムを開発しました。マインドフルネスに基づくコンパッションのトレーニング( Mindfulness-Based Compassionate Living or MBCL)は8週間のトレーニングであり、マインドフルネスであると同時に、自分や他人に対するやさしさやコンパッションを特に取り上げて、そのような態度を養う練習を行うものです。

MBCLは、Compassion Focused Therapy (CFT)の科学的な側面や、進化心理学、ポジティブ心理学、神経科学の各種の業績とマインドフルネスプログラムを組み合わせて作られました。Paul Gilbert、Kristin Neff、Christopher Germer、Tara Brach、Barbara Fredrickson、Rick Hansonその他の人々の業績を元にしています。MBCLは、すでにマインドフルネスの実践に親しんでいる人が、それをより深めるためのプログラムとして設計されています。

このプログラムはメンタルヘルスケアの臨床において作られてきましたが、コーチング、バーンアウト予防、教育、パストラルケア、企業経営や職場など、広くさまざまな場面で用いることが可能です。多くのヘルスケアの専門職、マインドフルネス講師たちが、バランスの取れた方法で患者や自分自身をケアするにあたって、自らの実践を深め、やさしさやコンパッションを体現するためにMBLCが役に立つものだと考えています。MBCLに関する研究は以下からご覧頂くことができます。https://www.compassionateliving.info/research-mbcl/

マインドフルネスとは何か?マインドフルネスに基づくコンパッションのトレーニングとは何か?についてはこちらをご覧ください。 ⇒ MBCL(マインドフルネスに基づくコンパッションのトレーニング)

講師紹介

Erik van den Brink, 精神科医/心理療法家、MBCL開発者

Erik van den Brink

精神科医であり、心理療法家で、外来のメンタルヘルスケアで30年以上の経験をもつマインドフルネスのトレーナーです。Amsterdamで医学を学び、イギリスのWest Yorkshireの精神科でトレーニングを受け、業務に従事しました。1995年にオランダに戻って以降、Groningenのメンタルヘルスサービスに勤務しました。そこで、最初に危機介入(crisis intervention)チームを率い、入院に代替する外来診療を提供し、その後、抑うつ症状の外来患者の診察に従事しました。革新的なメンタルヘルスクリニックであるCenter for Integrative Psychiatry(統合精神医療センター)には設立以来関わっています。

>>プロフィール詳細

日時2021年3月25日(木)
20:00-22:00
5分ほど前から入室可能です
場所Zoomによるウェビナー
  • 参加に際しては、必ずビデオをオンにしていただくこととします。オンにできない場合は予めご相談ください。事前の相談なくビデオをオフのままにされている場合、ご退出いただくことがあります(その場合、代金の払い戻しは行いません)。講師を含め、参加する皆さんのつながりを大事にするためこのような運用とさせていただきます。何卒ご了承ください。
  • URLは下記フォームよりお申込みいただいた方にお送りします当ウェビナーは録画され、後日YouTube等にアップロードされる可能性があります。(画面は講師、通訳)
  • 入室時は、アルファベットで「名前+苗字」でご入室ください。お名前が確認できない場合、入室できない場合があります。
受講料1,500円+税
  • 後日、一部または全部がYouTube等で公開される可能性があります。
  • お申込み後の払い戻しはいたしかねますのでご注意ください。
  • 事前のご相談なくビデオオフを継続される場合、当方の判断でご退出いただくことがあります。その場合、払い戻しは行いませんのでご予めご了承ください。
言語英語(日本語通訳付き)
受講者マインドフルネスについて興味があるかた向けです。MBSRまたはMBCTといったプログラムを経験しているか、それに準じるマインドフルネスについての経験があると、理解を深める助けになりますが、参加の要件ではありません。
講義内容
  • MBSR, MBCT, MBCL等などを含む、マインドフルネスやコンパッションは、医療現場においてどのような活用がなされているのか、科学的な知見に基づきご案内致します。
参考書籍
  • Van den Brink, E. & Koster, F. (2015). Mindfulness-Based Compassionate Living: A new training programme to deepen mindfulness with heartfulness. London: Routledge.
  • Van den Brink, E. & Koster, F. (2018). A Practical Guide to Mindfulness-Based Compassionate Living – Living with heart. London: Routledge.

3月25日セミナーへのお申込み(外部サイトPeatix)

Erik氏へのインタビュー(日本語、動画あり)

5月8日開講MBCLコースはこちら

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